臨床心理士と心理療法士の違い

-　詳しい解説　-

臨床心理士とは、心の健康を害した相談依頼者に対して、臨床心理学の理論に基づき、カウンセリングや心理療法を行う専門職、またはそれを行う人のことである。精神疾患や心身症、不適応行動などの援助や改善、予防、また人々の精神的健康の回復に寄与する職業である。心理士や心理カウンセラーなどの国家資格は存在しないが、中でも臨床心理士の資格は、知名度、取得難易度ともに最も高いものとされている。

これに対して心理療法士とは、物理的、化学的手段ではなく、対話や訓練を通して精神疾患や心身症の治療や精神心理的問題を解決し、精神的健康の回復や保持を図る理論と技術である心理療法を行う者のことである。心理セラピスト、サイコセラピストなどと呼ぶ。学派によっては、精神分析家や行動療法家とも呼ぶ場合がある。