フォークとブルースの違い

-　詳しい解説　-

フォーク（Folk）とはフォークミュージックの略であり、音楽のジャンルの一つである。元々は民謡や民俗音楽といた意味であったが、今日ではそこから派生したポピュラー音楽も含める。アコースティックギターの伴奏に合わせて歌うものが多い。
アメリカで民謡や労働歌として始まり、そこから生活苦や反戦、差別反対といった思想やメッセージを社会に訴えるプロテスト・ソングに発展した。代表的なフォークミュージシャンには、ボブ・ディランやピター・ポール＆マリーなどがいる。日本のフォークミュージシャンでは吉田拓郎や南こうせつなどが有名。２０００年代には、ゆずや１９といったメッセージ性の少ない、ポップスとフォークを融合した音楽もヒットした。

一方ブルースは19世紀後半にアメリカ南部で発展した黒人音楽のひとつである。これは黒人霊歌や労働歌から発展したとされる。ジャズやロック音楽の元になった音楽スタイルである。日本では悲しい（ブルーな）感情を歌った歌謡曲もブルースと呼ばれることがある。
ブルースミュージシャンではB.B.キングなどが有名で、日本では1970年代に憂歌団などがヒットした。