力不足と役不足の違い
- 概要 -
力不足は与えられた役目や仕事を果たすだけの能力がないことを表す言葉である。役不足は、俳優などが与えられた役に対して不満を持つことをいい、そこから能力や実力に対して、役目が不相応に軽いことを表す。例えば「彼ほどの優秀な人物にはこのポストでは役不足だろう」などと言う場合に使う。
- 詳しい解説 -
力不足とは与えられた役目や仕事を果たすだけの能力がないことを表す言葉である。例えば「この失敗は私の力不足によるものだ」などと言う場合に使う。
これに対して役不足は、俳優などが与えられた役に対して不満を持つことをいい、そこから能力や実力に対して、役目が不相応に軽いことを表す。例えば「彼ほどの優秀な人物にはこのポストでは役不足だろう」などと言う場合に使う。
力不足と役不足は混同され間違って使われることが多い言葉である。例えば、与えられた仕事が自分には重すぎるという意味で、謙遜(けんそん)するつもりで「このような大役は私には役不足ですが」などと使用するのは誤りである。これでは自分の能力に対して役が軽すぎるという意味で相手に失礼に当たる。また自分の能力が足りないことを詫びるのに「役不足で申し訳ありません」というのも誤りである。どちらの場合も「力不足」を用いるのが正しく、役不足は「あなたにこのような仕事をお願いして役不足で申し訳ありません」などと言う場合に使うのが正しい。
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