施術と治療の違い

-　詳しい解説　-

施術とは医術の中でも特に手術を行うことをいう。それに対して治療とは主にけがや病気を治すことである。様々な症状を緩和したり、回復させたりすることをいう。
ただし延命治療という場合は、致命的な状況を避けること、つまり延命だけを目的とした医療行為のことなので、患者の病気や怪我を治すことわけではない。

治療はけがや病気がなければ行われないものである。しかし施術は、それらの問題がなくても、身体に対して何らかの処置を施すことをいう。そのため、医療機関で行われる医術のみならず、美容整形やエステ、整体や鍼灸、レーシックなどでも「施術する」という言葉が使われる。この場合は必ずしも手術を行うわけではない。

また、糖尿病や人工透析、高血圧など長期に渡って行われる治療については加療という言葉が使われるときがある。さらに、直接医術を施すのではなく患者の精神的フォローや看護すによって患者の苦痛を和らげ、症状を緩和することに対してはケアという言葉が使われる。また終末期の医療についてはターミナルケアとよばれる。