栽培漁業と養殖漁業の違い

栽培漁業と養殖漁業の違い

- 概要 -

栽培漁業は、卵から孵化させて稚魚になるまで育て、自力で餌が取れる時期になると、川あるいは海に放流する。養殖漁業は、卵から孵化させて成魚になるまで、完全に水槽や生簀の中で、人間の手によって管理・飼育することをいう。

- 詳しい解説 -

栽培漁業と養殖漁業は、魚を育てるという意味では同じだが、育成方法など異なる。

栽培漁業は、卵から孵化させて稚魚になるまで育て、自力で餌が取れる時期になると、川あるいは海に放流する。数年後、大きくなって戻ってきたものを漁獲し、市場に出荷する方法である。鮭の放流をイメージすると分かりやすい。人間の漁獲による魚の個体数を減らすことがないよう、鮭の成魚を漁獲後、お腹から卵を取り出し、卵を一定の環境下で孵化させてある程度の大きさになるまで飼育する。自力で栄養を取れるようになるまで大きくなったら、川(上流域)に放流し、鮭の稚魚は海へ向かって泳いでいく。無事に大きくなり、数年後に川に戻ってきたものを漁獲する、という方法である。

養殖漁業は、卵から孵化させて成魚になるまで、完全に水槽や生簀の中で、人間の手によって管理・飼育することをいう。成魚になり、出荷できる時期になると、水から揚げて、市場に出荷する方法である。この方法は、卵から飼育可能な魚類には適用されている。生簀や水槽とは言っても、海水を使用しており、工場などに生簀を作って養殖する方法と、海中に囲いを作って自然に近い環境で養殖する方法がある。

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