脚本とシナリオの違い

-　詳しい解説　-

脚本とは映画やテレビ、演劇などで舞台装置や設定、柱書き、登場人物の台詞（せりふ）、行動などを記したもので、台本や単に本とも呼ばれる。
ゲームの原案などについても脚本という言葉が使われることがある。
脚本の特徴は、小説と異なり文学的表現や美しい表現は要求されず、登場人物の心情などの主観はほとんど描写されない点にある。逆に、脚本によって実現されるであろう映像を客観的に描写したような書き方が良しとされる。

また脚本はフォーマットがほぼ決まっており、全体のストーリーをまとめたあらすじ、登場人物とその人間関係を書き出した人物表と、シーンの最初にその場所と時間を表し、シーンナンバーを表した柱書き、登場人物の動作や照明、演出を示したト書き、登場人物の発言を表した台詞がある。

シナリオ（Scenario）も脚本や台本と同義で、特に映画やテレビドラマ、ラジオドラマ、アニメなどにおいて用いられる。転じて、計画を実現するための筋道や青写真という意味でも「成功へのシナリオを描く」などと使用することがある。