官僚と国会議員の違い

-　詳しい解説　-

官僚とは国家政策に関わる公務員のことをいう。一般的に国の行政機関に所属国家公務員のうちでも特に中央省庁の課長級以上の役職につく人をさす場合が多い。また高級官僚という場合、指定職以上、つまり公務員でも最高幹部クラスをさす。
法律の制定や法案の作成などは本来国会の仕事であるが、実際には官僚主導で行われる場合が多い。政策の企画と施策についても同様である。
また日本の官僚制度では、官僚組織は固定化される傾向にあり、採用や昇進についても学閥が弊害となっているといわれる。

一方、国会議員とは国会を構成する議員のことであり、日本の場合、衆議院議員と参議院議員のことである。日本の国会は憲法で選挙によって選ばれた議員が国会議員によって構成されると決まっているが、世界的には選挙で選ばれたのではない国会議員が存在する国もある。
国会議員には国会会期中には逮捕されないという不逮捕特権の他、免責特権、歳費特権が認められており、その他、国のお金で公設秘書を３名もつことやJR全線無料といった待遇が受けられる。