会社と組合の違い

-　詳しい解説　-

会社とは会社法に基づき設立された利益の追及を目的とする社団法人のことである。会社には株式会社、合資会社、合名会社、合同会社の４種類がある。特に株式会社は多数の出資者を集めて大規模な事業を営むのに適しているのに対し、他の会社は少数の出資者により比較的小規模の事業を営むのに適しているといえる。ただし、実態には株式会社の形態で小規模事業を営む例も多くある。

これに対して組合とは、特定の共同の目的を果たすために、構成員となる資格のある者で集まって組織することが認められている団体のことである。協同組合や労働者組合、共済組合などがある。
会社と組合の違いは、会社が主に資本を中心とした組織であるのに対し、組合は組合員という人を中心とした組織であり、会社においては総会における議決権は出資額によって変わるが、組合では出資額に関わらず一人１票である。また会社の目的が利益の追求であるのに対して、組合は組合員の生活と生産を向上させることが目的であり、理念の上で異なる。