オペラと歌劇の違い

-　詳しい解説　-

オペラと歌劇はともに演劇と音楽（特に歌）によって構成される舞台芸術のことである。
英語とイタリア語のoperaの日本語訳が歌劇である。オペラや歌劇では、台詞もあるが、ほとんどの演劇の運びがオーケストラによる伴奏と歌によって行われる。

オペラはルネサンス後期のイタリアでギリシャ歌劇の復興をめざす動きの中で生まれた。19世紀前半にはヨーロッパのメインストリームの音楽となった。ロッシーニの『セビリアの理髪師』、『ウィリアム・テル』ベッリーニの『ノルマ』などで、特にロッシーニの作品は当時すでにかなりの人気で、その後、ワーグナーとヴェルディによって成熟期を迎える。ヴェルディの作品では『椿姫』などが有名。またプッチーニの『蝶々夫人』『トゥーランドット』などは今日でも非常に人気がある。

一方、歌劇には、レビューやミュージカルなどを行ういわゆる少女歌劇も含まれる。少女歌劇団には宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団など。
また、クラッシック音楽におけるオペラでは歌手はマイクを使用しないが、これらの歌劇団では使用されている。